私たちが生活する建物において今や欠かせない資材であるコンクリートは、品質が変わりやすい生の状態で建設現場に搬入されてきます。
その生コンクリートを「コンクリートミキサー車」によって均一な状態に整え、「コンクリートポンプ車」によって型枠内に流し込む一連の工程が「コンクリート圧送工事」と呼ばれるものです。
「混ぜて流すだけ」と聞くと誰にでもできそうな作業をイメージされるかもしれませんが、国により複数の資格が制定されているように、一朝一夕でできる簡単な工事ではありません。
なぜなら一連の工事で完成した構造物は建物の強度を左右し、
災害などの非常時には人命にも直結するなどきわめて重要なものだからです。
「建物の基盤をつくる」、一言で表せばわかりやすい印象のあるコンクリート圧送業ですが、
実際には経験の量と技術力の高さが施工の出来を左右する職人の世界です。